地盤改良の豆知識
地盤改良とは
地盤改良工事とは、軟弱な地盤に人の手を加えて、建物を建てるための土台を補強する工事のことをいいます。
建物の土台を「基礎」と呼ぶのはご存じだと思いますが、この基礎、ベースをしっかり作ることで、建物の骨格がぐらつかないようにします。
この基礎を作るときには、土地の強度がある程度必要です。
そうでないと、しっかり地盤に固定することができません。
地盤改良とは、軟弱な地盤を補強して、基礎を設置しやすい状況に改良することなのです。
地盤改良の必要性
日本は地震大国である上に、もともと軟弱な地盤が多い土地柄です。
更には埋め立て等、住宅建築の上でリスクが多い地盤が多く存在します。
どんなに良い家を建てても、それを支える為の地盤に問題があれば、地盤沈下が発生し建物が損壊することもあります。
近年、住宅瑕疵担保履行法の施行によって、新築した建物を保障する際に地盤についても重要確認事項と位置づけられ、地盤調査の実施や地盤補強工事が義務付けられることになりました。
また、土地評価に関する方針の改定による資産価値の減少問題はメディアにも取り上げられ、消費者の注目を浴びています。
それに伴って消費者の地盤に対する関心も高まり、これまであまり出てこなかった地盤のトラブルが表面化するようになってきています。
その様なトラブルを避け、安心して暮らせる家を建てる為にもしっかりとした地盤調査と適切な地盤改良は必要なのです。
地盤沈下の種類
不同沈下
家を建てた土地が軟弱地盤や埋立地等の場合、地盤が建物の重さに耐えられず、不均等に沈下する現象のことです。
「雨漏り」、「外壁・内装の亀裂」、「床・外壁の傾き」、「ドア・窓が閉まりにくい」、「結露やカビ」
欠陥住宅として寄せられる相談のうち、上位を占めているのがこれらの問題です。
こうした主要因が、不同沈下の可能性が極めて高いといえます。
不同沈下を防ぐためには地盤改良が必要です。
液状化現象
地震の振動によって地盤が一時的に液状になってしまう現象が「液状化現象」です。
この原因は地盤を構成している土や砂、水などが振動によってバラバラに分離することにあります。
これは海や川などの近くにある地盤の緩い場所で発生しやすい現象で、雨が降った直後の地面を何度も踏みつけると柔らかくなってくるのと同じです。
液状化現象によって、建物が傾いたり地中にあるものが浮き上がってきたりします。
液状化現象の完全な予防は困難ですが、地盤改良による対策は可能です。
地盤調査の必要性
地盤の大切さというのは誰でもよく知っていますが、地盤の良否は、見ただけではなかなか分かりません。
地盤調査を行わない限り、地盤の強さは分かりません。
「地盤がどうなっているのか」、その土地の「地中がどのようになっているのか」がとても重要なことになります。
前にあった建物のガレキやコンクリートの塊などが埋められていて、地中は隙間だらけだったということもありますし、水田や沼地を埋め立てて開発された土地であるかもしれません。
例え軟弱地盤であってもしっかりとした地盤調査を行えば適切な地盤改良方法が見えてきます。
まずは専門家による地盤調査が必要なのです。
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